«ライジングサン⁄Rising Sun» アルバム解説

1993年1月、北スコットランドの北緯60度、北海に浮ぶシェットランド諸島は南端のサンバラ岬で、1隻のオイルタンカーが座礁。船は回避を試みましたが、折りしも強風吹き荒れる時化の海で、船体の3ヶ所に亀裂が入り、最悪にもこの8万5千トンのタンカーは沈没、積荷の原油(ライトオイル)62万バーレルが付近海上に大量流出し、同島に生息する希少野生動物である海鳥、トド、灰色オットセイや、島の重要な産業であるサケ漁に壊滅的な被害を与え、4年後の1月には日本海沿岸でも同じ事故が発生しました。この一連のタンカー座礁事故が、私の作曲創作の上で強烈なインスピレーションを与え、しばらくして完成した曲が、3曲目収録の「シェットランド・アイランド・シェパード/Story of 1993」のそれでした。

高度な文明社会、テクノロジーを追及するがあまりに、大規模な環境破壊を引き起こしてしまう我々の消費的文明生活と、なおかつ今日の経済活動に欠かせないエネルギー資源の使用確保など、それらの問題に対する矛盾とジレンマと怒りをこの曲の主なるテーマとして、9年の歳月をもって書き上げました。

1995年、私は兵庫県神戸市で大震災を目撃、被災を経験したわけですが、その後「真なる曲のメッセージとは何か?」という疑問が湧きあがり、その個人的問いかけは、収録曲の「ミランダ/Miranda」や、「ホリーブライト/ Holy Bright」などの曲を創作してゆく上で貴重な手がかりとなりました。

またそれらの悲惨なる出来事から私が学んだ事は、即ち、各曲に希望と感謝のテーマを打ち立て、更なる創造性をもって、作曲やアレンジに着手するという創作家としての姿勢でした。

今や人々の云う処の「ライジング・サン」とはその昔、旧日本海軍の軍艦旗の意味でもありましたが、今日私は、特別なメッセージをもって、本アルバムタイトル曲である「ライジング・サン/Rising Sun」を皆様にお届けします。

全ての人々に公平に昇る太陽、それは希望の光であると供に、新たなるクリエイティブな人生の夜明けであると、、、Yesterday can not be Today!! このメッセージをオープニング曲「Calling Love」と合わせ、愛に溢れる日々のスタートとして、末永くお聴きいただければ幸いです。

2001年7月1日
サムライギターリスト
順一.T.ウエスト

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